看護師の面接でよく聞かれる質問と回答例|逆質問・服装・マナー
執筆:メディカルクルー編集部(運営:株式会社CentralMedience/有料職業紹介事業 許可番号 13-ユ-316075)
看護師の面接を前に、何を聞かれるのか、うまく話せるかと緊張している方もいると思います。
面接の質問は、提出した書類の内容をもとにされることが多いとされています。書類を見返して答えを考えておくと、当日は落ち着いて話しやすくなります。
この記事では、よく聞かれる質問と回答例、応募先別・立場別の準備、逆質問の例、服装とマナーまでをまとめました。
目次
看護師の面接の前に準備しておくこと
ハローワークの資料では、面接では提出した履歴書や職務経歴書の内容に基づいて質問されることが多いので、コピーを取っておき、面接の前に確認するよう勧めています(「応募書類の作り方」p.4・p.13)。志望の動機とアピールポイントは、面接で最もよく質問される項目だとしています(p.9)。
書類に書いたことと、面接で話すことがそろっていると安心です。準備は次の順で進めましょう。
- 提出した履歴書・職務経歴書の控えを読み返す
- 求人票や応募先のホームページで、診療科や働き方を確かめる
- 面接の場所と行き方を前もって調べておく
メディカルクルーからご応募の場合は、ご希望があれば面接会場まで同行します(エリアにより同行できない場合があります)。
香川労働局のハローワーク高松は、面接の受け方の案内を公開しています(以下「高松の案内」)。当日は遅くとも10分前には着くようにし、遅れそうなときや行けないときは必ず連絡するよう呼びかけています。持ち物には、履歴書・職務経歴書、応募先の求人票のコピー、筆記用具とメモ用紙などを挙げています。応募先から持ち物の案内があれば、それに従いましょう。
書類の書き方は「看護師の履歴書の書き方」「看護師の職務経歴書の書き方」で紹介しています。
出典:ハローワーク「履歴書・職務経歴書の書き方」掲載の「応募書類の作り方」パンフレット、ハローワーク高松(香川労働局)「面接ワンポイントアドバイス」
看護師の面接でよく聞かれる質問と回答例
高松の案内では、必ず聞かれる質問として、前職の仕事内容と退職理由、志望動機、自己PR、長所と短所、応募先への質問の5つを挙げています。丸暗記を棒読みするのではなく、自分の言葉で端的に答えるよう勧めています。
ここでは、はじめの4つと、あわせて備えておくと安心な質問を紹介します。5つ目の「応募先への質問」は、後の「逆質問の例」で紹介します。
回答例は架空の参考例で、病院の内科病棟で働いてきた人が、クリニックに応募する想定です。想定が違う例には、そのつど書き添えています。自分の経験に合わせて言葉を置き換えてください。
自己紹介と、これまでの経験・転職の理由を教えてください
最初に自己紹介を求められたら、名前のあとに、これまでの経験と応募した理由を短く添えるとまとまります。
回答例
○○と申します。総合病院の内科病棟で○年間、慢性疾患の患者さんの看護と退院支援を担当してきました。通院を続ける方を、地域で長く支える看護に関わりたいと考え、転職を決めました。本日はよろしくお願いいたします。
職務経歴書と同じ順番で話すと、書類と受け答えがそろいます。前の職場への不満より、次の職場でしたいことを中心に話しましょう。退職理由の伝え方は「看護師の退職理由」で例文を紹介しています。
志望動機を教えてください
回答例
病棟で退院支援を担当するなかで、退院後も通院を続ける方を支える看護に関心を持ちました。こちらのクリニックが生活習慣病の継続的な診療に力を入れていると知り、病棟で身につけた観察と説明の経験を活かせると考えて応募いたしました。
履歴書に書いた志望動機と同じ内容を、結論から話します。その職場を選んだ理由と、活かせる経験をつなげると伝わりやすくなります。
自己PR・長所と短所を教えてください
回答例
長所は、患者さんの小さな変化に気づけることです。申し送りの前に気になった点をメモにまとめ、早めに医師や先輩に相談してきました。短所は、慎重になりすぎて時間がかかることです。今は業務ごとに目安の時間を決めて進めています。
強みは1つに絞り、それが表れた場面とセットで話します。短所は、改善のために続けていることまで話すと前向きに伝わります。自己PRの組み立て方は「看護師の自己PRの書き方と例文」で紹介しています。
夜勤や残業、働ける時間と入職できる時期は?
ハローワークの資料では、勤務条件の具体的な希望は、面接などの場で採用担当者と相談するのが一般的としています(「応募書類の作り方」p.6)。高松の案内も、自分の希望は正確に伝えるよう勧めています。
回答例(夜勤のある病院に応募する場合)
夜勤は月に○回まで入れます。日勤の日は、○時までの勤務を希望しています。現在の職場は○月末で退職予定のため、○月○日から勤務できます。
できることとできないことを、回数や時間で伝えると、入職後のすれ違いを防ぎやすくなります。
どんな看護を大切にしていますか
回答例
患者さんが治療の説明に納得して過ごせることを大切にしています。検査の前には、不安に思っていることがないかを伺うようにしてきました。
大切にしていることを一言で伝え、それを表す場面を1つ添えると話しやすくなります。
今後どのような看護師になりたいですか
回答例
まずは外来の流れを一通り覚え、患者さんに安心して通っていただける対応を身につけたいと考えています。その後は、生活習慣の相談にも応じられるよう、知識を深めていきたいです。
入職直後と、その先の目標を段階に分けて話すと伝わりやすくなります。
希望する配属先はありますか
回答例(病棟のある病院に応募する場合)
これまでの経験を活かせる内科系の病棟を希望しています。ほかの病棟に配属になった場合も、新しい分野を学ぶ機会として取り組みたいと考えています。
希望とその理由を伝えたうえで、ほかの配属になった場合の考えも添えると、柔軟な姿勢が伝わります。
ほかにも応募していますか
回答例
はい、ほかに1件応募しています。こちらは生活習慣病の患者さんに継続して関われる点にひかれており、第一に考えています。
選考の状況は正直に伝え、その応募先を志望する理由を一言添えます。ほかの応募先の名前は、聞かれなければ伝えなくてもかまいません。
「緊張していますか?」と聞かれたら
回答例
はい、少し緊張しています。ですが、今日お話しできることを楽しみにしてきましたので、精一杯お伝えします。
緊張していることは、そのまま認めてかまいません。そのうえで前向きな一言を添えると、落ち着いて次の質問に進めます。答えに詰まったときは、「少し考えてもよろしいでしょうか」とひと言断ってから答えてもかまいません。
応募先別に確かめておきたいこと
メディカルクルーに掲載している看護師の求人には、クリニック、病院、介護施設、訪問看護、健診などがあります。応募先によって働き方が違うので、求人票と見比べながら次の点を確かめておきましょう。分からない点は、面接の逆質問で聞くこともできます。
| 応募先 | 面接の前に確かめておきたいこと | 話せるようにしておくと安心なこと |
|---|---|---|
| 病院 | 配属の決まり方(希望の出し方・異動の有無)、教育の体制、夜勤の有無と勤務の形 | 経験した診療科・病棟、夜勤に入れる回数 |
| クリニック | 診療時間、担当する業務の範囲 | 外来や採血などの経験、働ける曜日と時間 |
| 訪問看護 | オンコール対応の有無、訪問の移動手段 | 在宅や退院支援に関わった経験、運転の可否、オンコールに対応できる範囲 |
| 介護施設 | 夜間の連絡の体制、医療的なケアの内容 | 高齢の方の看護の経験、介護職との連携 |
| 健診 | 勤務の開始時間、忙しくなる時期、施設の外での健診の有無 | 採血などの経験、勤務の時間帯や施設の外での健診に対応できるか |
働く場所ごとの違いは「看護師の種類」でも紹介しています。
面接を受ける職場の候補を、求人から探してみませんか。
看護師の求人を見てみる転職・ブランク・新卒、立場別の準備
転職(中途)の方
前職の仕事内容と退職理由を中心に、担当した病棟や業務、委員会や指導の役割などを、職務経歴書と同じ流れで話せるようにしておきましょう。
ブランクから復職する方
離れていた期間のことは、事実を簡潔に伝えましょう。今働ける曜日や時間と、復職に向けて取り組んでいることがあれば添えます。
回答例
○年間、子育てに専念していました。現在は平日の○時から○時まで勤務できます。復職に向けて、○○の研修に参加しました。
体調が理由で離れていた場合の伝え方は、「看護師の退職理由」の体調の例も参考にしてください。
新卒・看護学生の方
働いた経験がなくても、実習や学校で取り組んだことから、仕事への姿勢を伝えられます。看護師を目指したきっかけと、学生時代に力を入れたことは、短く話せるようにしておきましょう。
回答例(看護師を目指したきっかけ)
家族が入院したとき、看護師の方が私にも声をかけてくださり、不安が和らいだことがきっかけです。患者さんだけでなく、ご家族にも寄り添える看護師になりたいと考えています。
回答例(学生時代に力を入れたこと)
実習で担当した患者さんに、退院後の生活の不安を伺ったことが心に残っています。話を最後まで聞く姿勢を大切にしながら、こちらの病院で基礎から学びたいと考えています。
逆質問の例と「最後に一言」
面接の終わりに「何か質問はありますか」と聞かれることがあります。高松の案内でも、応募先に対する質問を用意しておくよう勧めています。次のような質問は、働く姿をイメージしていることが伝わります。
- 入職後は、どのような流れで仕事を教えていただけますか
- 1日の仕事の流れを教えていただけますか
- 受け持ちや担当は、どのように決まりますか
- 医師やほかの職種とは、どのように連携していますか
- 入職までに準備しておくとよいことはありますか
求人票やホームページで分かることは、先に確かめてから聞くと話が深まります。用意した質問の答えを面接の中で聞けた場合は、「お話の中で伺えました」とお礼を伝えるとよいでしょう。
夜勤の回数や休みの取り方など、勤務条件で気になることは、面接で確かめておきましょう。「入職後の働き方をイメージしたいので」と前置きすると、聞きやすくなります。
聞き方の例
入職後の働き方をイメージしたいので伺います。夜勤は、月に何回くらい入る方が多いでしょうか。
勤務時間や休日、賃金などは、労働契約を結ぶときに書面などで示すことが法律で決められています(労働基準法 第15条)。面接で聞いたことは、その書面でも確かめましょう。
出典:e-Gov法令検索「労働基準法」第15条、「労働基準法施行規則」第5条
最後に「何か一言ありますか」と聞かれたら、お礼と入職への思いを短く伝えます。
回答例
本日はお時間をいただき、ありがとうございました。お話を伺い、こちらで働きたい気持ちがいっそう強くなりました。
答えにくい質問をされたら
家族の事情など、答えにくいことを聞かれて戸惑うこともあるかもしれません。
厚生労働省は事業主に向けて、家族や生活環境など、応募者の適性や能力と関係のない事項を面接で尋ねないよう示しています。男女雇用機会均等法の指針では、女性にだけ結婚の予定や、子どもが生まれた後も働き続けたいかを尋ねることを、法律で禁止される「男女で異なる取扱い」の例に挙げています。
出典:厚生労働省「公正な採用選考の基本」、厚生労働省「労働者に対する性別を理由とする差別の禁止等に関する規定に定める事項に関し、事業主が適切に対処するための指針」
それでも聞かれたときは、家族のことを詳しく話すのではなく、働ける時間や条件に置き換えて答えると伝わりやすくなります。たとえば「お子さんが急に熱を出したらどうしますか」と聞かれたときは、次のように答えられます。
回答例
平日は○時から○時まで勤務できます。急にお休みが必要になったときは、できるだけ早くご連絡します。
できない約束はせず、実際に働ける条件を伝えましょう。
面接の服装とマナー、当日の流れ
服装・身だしなみ
ハローワークの資料では、履歴書の写真を撮るときの身だしなみについて、基本はスーツとし、面接に行くときと大きな違いが出ないようにと案内しています(「応募書類の作り方」p.4)。あわせて、次の点を挙げています。
- 服は、男女ともに襟のついたものが一般的
- 男性は、白か淡い色のシャツ、ダーク系のスーツ、派手でないネクタイ
- 女性は、透ける生地やレース・フリルを多用した服、目立つアクセサリーは避ける
- 髪は整え、顔が隠れすぎないようにする
私服での来院やマスクについて応募先から案内があれば、それに従います。私服の場合も、カジュアルになりすぎないようにまとめると安心です(p.4)。
当日の流れとマナー
高松の案内では、受付や入退室の態度も見られているとしています。あいさつや敬語を正しく使い、ゆっくり語尾まではっきり話すよう勧めています。当日は、次の流れを思い浮かべておくと落ち着いて臨めます。
- 遅くとも10分前に到着し、携帯電話の電源を切る
- 受付で、名前と面接に来たことを伝える
- 入室したらあいさつをし、勧められてから座る
- 質問には、結論から端的に答える
- 終わりにお礼を伝えて退室する
応募先の呼び方は、履歴書などの書類では病院・医院を「貴院」と書きます。面接は話し言葉なので、ハローワークの資料では「こちらの病院」「(法人名又は事業所名)様」などの言い方を挙げています(「応募書類の作り方」p.10)。この記事の回答例でも、「こちらの病院」「こちら」と呼んでいます。
応募先選びは、メディカルクルーに相談しながら
メディカルクルーからご応募の場合は、ご希望があれば面接会場まで同行します。
メディカルクルーでは、看護師・准看護師の求人を、東京都・神奈川県を中心に掲載しています(2026年10月時点)。ご登録いただくと、次のような流れでサポートします。
- ご登録必要事項を入力して送信してください。
- ヒアリング勤務地や雇用形態などのご希望、スキルなどをお聞かせください。
- 求人探し気になる求人にお問い合わせいただくか、アドバイザーがご要望に沿った求人をご紹介します。
- 採用面接ご希望の方は、面接会場まで同行します。
- 入職お仕事開始後も、専任スタッフがアフターフォローします。
※エリアにより、面接会場への同行ができない場合があります。
面接に一人で向かうのが不安な方も、まずはご希望をお聞かせください。
無料で会員登録するよくある質問
看護師の面接では、何をよく聞かれますか?
高松の案内では、前職の仕事内容と退職理由、志望動機、自己PR、長所と短所、応募先への質問を、必ず聞かれる質問として挙げています。看護師の場合は、夜勤や働ける時間、入職できる時期も答えられるようにしておくと安心です。
看護師の面接で、採用にならないこともありますか?
面接は採用選考の一つなので、結果が見送りになることもあります。面接の長さや雰囲気だけでは、結果は分かりません。
ハローワークでも、不採用になった場合に、希望する条件や応募書類の見直しの相談を受け付けています(「応募書類の作り方」p.17)。メディカルクルーにご登録の方は、ご希望を改めてお聞かせいただければ、アドバイザーがご要望に沿った求人をご紹介します。
面接でうまく話せませんでした。どうすればいいですか?
うまく話せなかったと感じても、結果は連絡があるまで分かりません。答えにくかった質問の答えを考えておくと、次の面接で話しやすくなります。
まとめ
- 面接の前に、提出した書類の控えを見返し、書類と話す内容をそろえましょう
- 夜勤や働ける時間などの希望は、回数や時間で正確に伝えましょう
- 逆質問で、応募先の働き方を確かめておくと安心です
準備を重ねた分だけ、当日は自分の言葉で話しやすくなります。応募先選びに迷ったときは、メディカルクルーにご相談ください。



