スーツ姿で書類を持つ2人の女性

医療事務の面接対策|よく聞かれる質問と回答例・逆質問・服装

執筆:メディカルクルー編集部(運営:株式会社CentralMedience/有料職業紹介事業 許可番号 13-ユ-316075)

医療事務の面接を前に、何を聞かれるのか、どう答えればいいのかと緊張している方もいるかもしれません。

聞かれやすい質問は、ある程度決まっています。前もって答えを考えておくと、当日は落ち着いて話せます。

ここでは、よく聞かれる質問と回答例、立場別に深掘りされやすい質問、逆質問の例、服装までをまとめました。

医療事務の面接で見られていること

医療事務の面接で多くの場合に確かめられるのは、次の3つです。

  1. 患者さんに接する応対ができるか。表情や話し方、相手の話を聞く姿勢です
  2. 医療事務の仕事の中身を理解しているか
  3. 働ける曜日や時間、働き始められる時期が、職場の希望と合うか

受付は、患者さんが最初に話す窓口です。面接での受け答えそのものが、応対の様子として見られています。

準備をしてきた人は、受け答えにも落ち着きが出ます。

医療事務の面接でよく聞かれる質問と回答例

ここからの回答例は、話し方の参考です。自分の経験に合わせて言葉を置き換えてください。

自己紹介をお願いします

最初の質問で、話し方や表情の第一印象が伝わります。

回答例

〇〇と申します。前職では3年間、家電量販店で販売を担当し、お客様の要望を聞き取って商品をご案内してきました。患者さんが安心して受診できる窓口づくりに関わりたいと考え、本日はお時間をいただきました。どうぞよろしくお願いいたします。

経歴を全部話すのではなく、名前、これまでの仕事、応募した思いを短くまとめると伝わりやすくなります。

志望動機を教えてください

なぜ医療事務なのか、なぜこの病院・クリニックなのかを聞く質問です。

回答例

家族の通院に付き添ったとき、受付の方の案内で不安が和らいだことがきっかけです。御院は地域のかかりつけとして幅広い年代の方が通われていると伺い、接客で身につけた聞き取る力を受付で活かしたいと考えました。

履歴書に書いた内容と同じ話を、結論から話します。志望動機の作り方は「医療事務の志望動機の書き方と例文」で紹介しています。

前の職場を辞めた理由を教えてください

同じ理由ですぐに辞めないかを確かめる質問です。

回答例

前職では接客にやりがいを感じていました。その経験を、地域の方の暮らしに近い医療の場で活かしたいと考え、医療事務への転職を決めました。

不満で終わらせず、次の職場でどう働きたいかにつなげると前向きに伝わります。

あなたの長所と短所を教えてください

仕事への向き合い方と、自分を客観的に見られるかを知るための質問です。

回答例

長所は、確認を丁寧に行うところです。前職でもレジ締めの金額を二重に確かめ、差額を出さないようにしてきました。短所は、慎重になりすぎて時間がかかることです。今は作業ごとに目安の時間を決め、早めに相談するよう心がけています。

短所は、改善のために続けていることまで話すと前向きに伝わります。

自己PRをしてください

入職後にどう活躍できるかを知るための質問です。

回答例

私の強みは、相手の話を最後まで聞いてから答えることです。販売の仕事では、お客様の困りごとを聞き取ってからご案内することで、指名をいただけるようになりました。受付でも、患者さんの話を落ち着いて伺い、安心して受診していただける応対を心がけます。

強みを1つに絞り、それを示す経験と、入職後の活かし方をつなげて話すと伝わります。

医療事務の仕事にどんなイメージを持っていますか

仕事の中身を理解したうえで応募しているかを確かめる質問です。

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」では、医療事務の仕事を、窓口での外来の受付や医療費の請求、入退院の手続、診療報酬を請求するための書類の作成などと説明しています。

回答例

受付や会計で患者さんと接する仕事と、レセプトのように正確さが求められる事務の仕事の両方があると理解しています。どちらも医療機関を支える大切な仕事だと考えています。

仕事の全体像は「医療事務ってどんな仕事?未経験から始めるためのポイント」もご覧ください。

パソコンやレセプトの経験はありますか

入職後にどこから教える必要があるかを知るための質問です。

回答例

レセプトの経験はありません。前職ではパソコンで在庫の入力や売上の集計をしていたため、入力の作業には慣れています。レセプトの仕事は、入職後に教わりながら早く覚えたいと考えています。

経験がないことは正直に伝え、近い経験と覚える姿勢を添えると安心してもらえます。

医療事務の資格は持っていますか

job tagでは、関連する民間の資格として「診療報酬請求事務能力認定試験」や「医療事務技能審査試験」などを挙げています。

回答例

資格はまだ持っていません。今は医療事務の通信講座で、保険制度の基本を学んでいます。働きながら知識を身につけ、資格の取得にも挑戦したいと考えています。

資格がない場合は、今取り組んでいることを具体的に話すと意欲が伝わります。

ほかにも選考を受けていますか

入職の意思や、入職できる時期を確かめる質問です。

回答例

はい、医療事務の求人にもう1件応募しています。御院は、地域のかかりつけとして幅広い年代の方が通われている点に魅力を感じており、第一に考えています。

正直に答えたうえで、応募先を志望する理由を添えると誠実さが伝わります。

感染症のリスクについて、どう考えていますか

体調の悪い患者さんと接する職場で働くことへの理解を確かめる質問です。

回答例

体調の悪い患者さんが来院される職場であることは理解しています。手洗いや消毒など職場の決まりを守り、自分の体調管理にも気をつけて働きたいと考えています。

職場の決まりに沿って働く姿勢を伝えれば十分です。

月の初めなど、忙しい時期の残業はできますか

診療報酬の請求は、各月分を翌月10日までに行うと省令で決められています。そのため、月の初めの残業について聞かれることがあります。

出典:e-Gov法令検索「療養の給付及び公費負担医療に関する費用の請求に関する命令」第2条

回答例

月の初めにレセプトの作業が重なることは理解しています。月の初めの数日は、1日1時間ほどなら残業できます。

できることとできないことを、具体的な日数や時間で伝えると、すれ違いを防げます。

何曜日・何時まで働けますか。いつから働けますか

シフトを組めるかを確かめる質問です。

回答例

月曜から金曜は18時まで勤務できます。土曜は月に2回まで出勤できます。現在は求職中のため、来月1日から勤務できます。

求人に書かれた勤務時間と照らし合わせ、働ける条件をはっきり伝えると、入職後のすれ違いを防げます。

【未経験・経験者・パート別】深掘りされやすい質問

立場によって、面接で深く聞かれやすいことが変わります。

立場聞かれやすいこと答え方の要点
未経験・無資格仕事をどう覚えるか、なぜ医療事務か今学んでいることと、前職で活かせる経験を具体的に話す
経験者担当した業務、診療科、経験年数担当した仕事を具体的に話し、応募先で広げたい仕事につなげる
パート・ブランク働ける時間、長く続けられるか働ける曜日と時間を示し、長く続けたい理由を添える

job tagで、実際に医療事務として働く人に入職前に必要な実務経験を聞いた結果では、「特に必要ない」が52.9%でした。

未経験の方は、経験がないことより、仕事を覚えるための準備を伝えることに力を入れましょう。

キャリアプランを聞かれたときは、段階を追って話すと伝わりやすくなります。

回答例

まずは受付と会計の仕事を一通り覚え、患者さんに安心していただける応対を身につけたいと考えています。その後はレセプトの仕事にも携わり、資格の取得にも挑戦したいです。

出典:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「医療事務」(2026年10月閲覧)

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家庭のことなど、答えにくい質問をされたら

厚生労働省は事業主に向けて、家族や生活環境など、応募者の適性や能力と関係のない事項を面接で尋ねないよう求めています。

それでも、子どもの急な発熱のときはどうするかなど、家庭に関わる質問を受けることがあります。

そのようなときは、家族の事情を詳しく話すのではなく、働き方の条件に置き換えて答えると伝わりやすくなります。

回答例

急にお休みをいただく場合は、できるだけ早くご連絡し、業務の引き継ぎをお願いするようにします。シフトの調整が必要なときは、ほかの日に出勤するなど、できる範囲で協力したいと考えています。

出典:厚生労働省「公正な採用選考の基本」

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逆質問の例と避けたい聞き方

面接の最後に「何か質問はありますか」と聞かれたら、働く姿をイメージしていることを伝えるチャンスです。

逆質問の例です。

  • 受付と会計、レセプトの仕事は、どのように分担されていますか
  • 入職後は、どのような流れで仕事を教えていただけますか
  • 1日のなかで、特に忙しくなる時間帯はいつ頃ですか
  • 患者さんはどのような年代の方が多いですか
  • 長く活躍されているスタッフの方に共通していることはありますか
  • 入職までに勉強しておくとよいことはありますか

未経験の方は、次のような質問もできます。

  • 未経験から入職した方は、どのくらいで一人で受付を担当されていますか
  • レセプトの仕事は、入職後どのくらいから担当することが多いですか

避けたいのは、ホームページを見れば分かること、休みや給与など条件のことだけを聞くこと、「特にありません」で終わることです。

条件を確かめたいときは、「入職後の働き方をイメージしたいので」と前置きして、残業の時間や休みの取り方を聞くと角が立ちにくくなります。

面接の服装・マスク・持ち物

服装の詳しい選び方は、「医療事務の面接の服装」で、応募先の案内の言葉ごとにまとめています。

服装の指定がなければ、パートの面接でも迷ったらスーツを選ぶと安心です。

私服での来院を案内された場合は、襟のあるシャツやカーディガンなど、オフィスカジュアルにまとめましょう。

髪はまとめ、アクセサリーは控えめにすると、清潔感が伝わります。

マスクは、応募先の案内があればそれに従います。迷うときは、面接の日程を決める連絡のときに確認しておくと安心です。

持ち物は、履歴書の控え、筆記用具、応募先の情報をまとめたメモがあると安心です。

よくある質問

面接では「御院」と「貴院」のどちらを使えばいいですか?

一般に、面接など話し言葉では「御院」、履歴書など書き言葉では「貴院」を使います。

言い間違えても、落ち着いて言い直せば大丈夫です。

ネイルや髪色は、どこまでなら大丈夫ですか?

面接では、ネイルはしないか、目立たない色にしておくと安心です。

髪色も落ち着いた色が無難です。職場ごとに身だしなみの決まりがあるため、気になる場合は面接で確認しましょう。

医療事務の面接で受かる確率はどのくらいですか?

受かる確率を示す公的な数字はありません。

応募先や時期によって変わるため、聞かれやすい質問への答えを準備し、応募先のことを調べておくことに力を入れましょう。

面接でうまく話せませんでした。もう難しいでしょうか?

うまく話せなかったと感じても、結果が出るまでは分かりません。

話の上手さだけでなく、受け答えの誠実さや働ける条件も見られています。次の面接に向けて、答えにくかった質問を書き出しておきましょう。

まとめ

  • 医療事務の面接では、応対の様子、仕事への理解、働ける条件が見られています
  • よく聞かれる質問は、回答を準備し、結論から短く話しましょう
  • 逆質問は、入職後の働き方をイメージしていることを伝える機会です
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