ベッドの高齢の女性に寄り添う看護師

看護師の仕事はきつい?データで見る実際と働きやすい職場の選び方

執筆:メディカルクルー編集部(運営:株式会社CentralMedience/有料職業紹介事業 許可番号 13-ユ-316075)

夜勤や残業が続くと、看護師の仕事はきついと感じることもあると思います。

負担の大きさは、夜勤があるかどうかや、職場の体制によって大きく変わります。日本看護協会が会員に行った調査では、夜勤のない職場や日勤のみで働いている人が、合わせて約3割でした。

この記事では、日本看護協会が2026年3月に公表した調査をもとに、看護職の働き方の実際と、負担を感じやすい場面ごとの工夫、続けやすい職場の見分け方をまとめました。

データで見る看護職の働き方

日本看護協会の会員を対象にした「2025年 看護職員実態調査」では、次のような結果が出ています。

夜勤の状況(2025年9月の1か月間。離職中・自営業の人を除く4,126人)

  • 職場(配属部署)に夜勤はない:19.6%
  • 職場に夜勤はあるが、現在は日勤のみ:11.3%

看護職として働き続けるために重要視すること(3つまで選択)

  • 業務や役割、責任に見合った賃金額である:53.6%
  • 休みがとりやすい:49.6%
  • 職場の人間関係が良い:48.5%
  • 希望する働き方ができる:38.9%

また、全国の病院を対象にした「2025年 病院看護実態調査」では、回答した3,502病院のうち54.7%が、看護職員(正職員)を確保するために「日勤のみ」の働き方を取り入れていました。夜勤の有無や働き方を選べる職場もあります。

出典:日本看護協会「2025年 看護職員実態調査 結果」図表7・図表9、「2025年 病院看護実態調査 結果」図表15(いずれも2026年3月31日公表)

負担を感じやすい場面と、軽くするための工夫

同じ看護の仕事でも、どこに負担を感じるかは人によって違います。よく挙がる場面ごとに、調査から分かることと、職場選びで確かめたい点をまとめました。

夜勤

病院の入院部門などでは、1日を2〜3のシフトに分けた交代制の勤務が行われています。看護職員実態調査では、夜勤の形は「2交代制(16時間以上の夜勤)」が25.2%で最も多く、「2交代制(16時間未満の夜勤)」10.1%、「3交代制」7.4%と、職場によって違いがあります。

同じ調査で、夜勤を担える、または続けられる条件として多かったのは、「納得感のある夜勤手当が支給される」41.4%、「夜勤明けの翌日が必ず休日のシフトとなる」39.7%、「夜勤中に十分な休憩・仮眠が確保できる」35.6%でした。

病院看護実態調査では、「夜勤回数や夜勤時間、曜日が選択できる」働き方を取り入れている病院が44.1%ありました。

職場選びのヒント 月の夜勤回数、夜勤明けの翌日が休みになるか、夜勤中の休憩・仮眠が規程どおりに取れているかを、求人票や面接で確かめておくと安心です。

残業と休み

残業の少なさや休みの取りやすさは、働き続けたい気持ちとも関わっています。働き続けるために重要視することの2番目は「休みがとりやすい」でした。20〜30代の正規雇用(フルタイム)の看護職では、残業時間が短い人や有給休暇の取得率が高い人のほうが、看護職として働き続けたいと答える傾向がありました。

職場選びのヒント 1か月の平均的な残業時間や、有給休暇の取りやすさは、面接で聞いておきたい項目です。

業務の量

看護師の業務の一部を薬剤師や臨床検査技師などのほかの職種に移したり、一緒に担ったりする「タスク・シフト/シェア」を実施している病院は72.9%でした。患者さんの状態を把握するための離床センサーなどを導入している病院も73.8%あり、業務を分担したり機器で支えたりする取り組みが進んでいます。

職場選びのヒント 看護補助者やほかの職種との役割分担、記録や見守りに使っている機器を確かめると、日々の業務の様子がつかめます。

人間関係

働き続けるために重要視することの3番目は「職場の人間関係が良い」で、48.5%と約半数が選んでいます。

職場選びのヒント 見学ができる職場なら、スタッフ同士の声のかけ方や、困ったときに相談できる人がいるかを見ておくと、雰囲気がつかめます。

給料

重要視することで最も多かったのは「業務や役割、責任に見合った賃金額である」でした。日本看護協会の病院への調査では、2025年度の看護師の平均基本給与額は、新卒・勤続10年ともに前年度より増えていました。夜勤がある職場では、夜勤回数に応じて夜勤手当がつきます。

職場選びのヒント 基本給と夜勤手当、そのほかの手当が分けて書かれている求人だと、働き方による違いを比べやすくなります。

出典:日本看護協会「2025年 看護職員実態調査 結果」p.4・図表7〜9・図表13、「2025年 病院看護実態調査 結果」図表9・図表15・p.17・p.19、厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「看護師」

働く場所で変わる看護の仕事

看護師が働く場所は、病院のほかにも幅広くあります。令和6年末時点で働いている看護師(准看護師を含まない)の主な就業場所は、次のとおりです。

就業場所人数(割合)
病院895,944人(65.7%)
診療所194,665人(14.3%)
介護保険施設等107,984人(7.9%)
訪問看護ステーション91,022人(6.7%)

夜間の対応も、働く場所によってさまざまです。厚生労働省の職業情報提供サイトでは、夜間の勤務について「緊急時の呼び出しに応じる待機体制をとるもの、利用者からの電話対応のみのもの、夜間対応を要しないものなどがある」としています。

それぞれの職場での役割は「看護師の種類と働く場所の違い」で詳しく紹介しています。

出典:厚生労働省「令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」表2、job tag「看護師」

続けやすい職場を見分けるポイント

病院看護実態調査では、看護職員を確保するために、次のような働き方を取り入れている病院がありました。

  • 日勤のみ:54.7%
  • 夜勤回数や夜勤時間、曜日が選択できる:44.1%
  • 短時間勤務:39.3%
  • 本人の希望の専門領域・部署への配属:38.7%

今の職場で負担を感じていても、働き方を選べる職場に移ることで、看護の経験を活かしながら続けやすくなることがあります。求人票や面接では、次の点を確かめておくと安心です。

  • 夜勤の有無と、月の夜勤回数
  • 夜勤明けの休みと、夜勤中の休憩・仮眠の時間
  • 平均的な残業時間と、有給休暇の取りやすさ
  • 看護補助者やほかの職種との役割分担
  • 困ったときに相談できる人や、教育の体制

出典:日本看護協会「2025年 病院看護実態調査 結果」図表15

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よくある質問

夜勤のない看護師の職場はありますか?

あります。日本看護協会が会員に行った調査では、職場に夜勤がない人が19.6%、夜勤はあるが日勤のみで働いている人が11.3%でした。夜間の対応は働く場所によって違い、夜間対応を要しない職場もあります。

子育て中で夜勤が難しいときは、どんな働き方がありますか?

日本看護協会の病院への調査では、回答した病院のうち54.7%が「日勤のみ」、44.1%が「夜勤回数や夜勤時間、曜日が選択できる」働き方を取り入れていました。

なお会員への調査では、職場に夜勤はあるが日勤のみで働いている人の理由で最も多かったのは「子どもの世話」36.3%でした。その人たちが、夜勤を担うとしたら必要な条件として挙げたのは、「夜勤を行う曜日を選択できる」47.6%、「月あたりの夜勤回数を選択できる」39.4%が上位です。自分に合う形を選べるか、求人票や面接で確かめてみましょう。

看護師を辞めたいと感じたら、どうすればいいですか?

1年目・2年目など経験年数ごとの向き合い方や、辞めるか続けるかを考える目安、退職の進め方は「看護師を辞めたいと感じたら」で紹介しています。

病棟以外では、どんな職場がありますか?

診療所(クリニック)、介護保険施設、訪問看護ステーションなどで働く看護師も多くいます。それぞれの特徴は「看護師の種類と働く場所の違い」をご覧ください。

出典:日本看護協会「2025年 看護職員実態調査 結果」図表9・図表14・図表15、「2025年 病院看護実態調査 結果」図表15

まとめ

  • 日本看護協会の調査では、夜勤のない職場や日勤のみで働く人が合わせて約3割でした
  • 夜勤・残業・業務の量などの負担は、職場の体制や働き方によって軽くできる場合があります
  • 求人票や面接で、夜勤や休み、役割分担の条件を確かめることが大切です

看護師の職場では、ライフステージに合わせて働き方や働く場所を選べる環境づくりが進められています。看護の経験を活かしながら自分に合う働き方を探したいときは、メディカルクルーにご相談ください。

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