介護士を辞めたいと感じたら|理由の整理と次の職場選び、退職の進め方
執筆:メディカルクルー編集部(運営:株式会社CentralMedience/有料職業紹介事業 許可番号 13-ユ-316075)
利用者さんのために毎日がんばっているからこそ、「介護士を辞めたい」と感じて、この先どうするか迷うこともあると思います。
介護の職場を変えた人に理由を聞いた調査では、人間関係や職場の方針など、職場に関するものが上位に入っています。働く場所を見直すことで、気持ちが軽くなることもあります。
この記事では、介護の職場を変えた人の理由と、理由ごとに次の職場で見直したい条件、迷ったときの考え方、退職の進め方と相談先をまとめました。
目次
介護士が職場を変えた理由は、職場に関するものが上位
公益財団法人 介護労働安定センターの令和7年度 介護労働実態調査(2026年公表)では、介護の仕事をしている人に、直前の職場を離れた理由をたずねています。直前の仕事も介護関係だった人、つまり介護の職場を変えた人の回答は、次のとおりです。
- 「職場の人間関係に問題があったため」:27.3%
- 「勤務先の事業理念や運営のあり方に不満があったため」:21.0%
- 「他に良い仕事・職場があったため」:17.2%
- 「収入が少なかったため」:15.7%
- 「結婚・妊娠・出産・育児のため」:14.0%
人間関係を理由に挙げた人の中身をみると、上司や先輩の指導・言動に関するものが45.8%、仕事の進め方についての意思疎通が38.0%、上司の業務指示やリーダーシップに関するものが37.4%でした。
運営を理由に挙げた人では、「介護の質の向上の手法・方向性が自分の考え方とは異なっていた」が34.2%、「介護の質の向上の取り組みに対して職員の体制や処遇が追いつかなかった」が33.9%でした。業務量への配慮に関するものも3割を超えています。
介護の職場を変えた人の多くは、職場との相性や運営の考え方を理由に挙げています。
出典:公益財団法人 介護労働安定センター「令和7年度 介護労働実態調査」結果の概要 図表3-2-1〜3-2-3(労働者調査。職種を問わない値)
理由ごとに、次の職場で見直したいこと
いま気になっていることは、次の職場で確かめたい条件に置きかえられます。事業所への同じ調査では、「有給休暇等の各種休暇の取得や勤務日時の変更をしやすい職場づくり」に75.4%の事業所が取り組み、そのうち57.9%が職員の定着に効果があったと答えています。働きやすくする取り組みは、職場によって違います。
出典:介護労働安定センター「令和7年度 介護労働実態調査」事業所調査 図表2-3-1
人間関係
職員の人数やチームの組み方、新しく入った人の指導の仕方は、職場ごとに違います。
職場選びのヒント 見学ができる職場なら、職員どうしの声のかけ方や、新しく入った人へのフォローの仕方を見ておきましょう。
職場の方針・運営
どんな介護を大切にしているかは、法人や事業所ごとに違います。自分が大切にしたい介護と近い職場を選ぶと、迷いが少なくなります。
職場選びのヒント 面接では、ケアで大切にしていることや、記録・会議など業務の進め方を聞いてみましょう。
夜勤
夜勤の回数や、夜間に何人で勤務するかは、職場によって違います。今の夜勤の回数が負担になっている場合は、次の職場で何回までなら続けやすいかを先に決めておくと、求人を比べやすくなります。
職場選びのヒント 夜勤の回数の目安や上限を面接で相談できるかを確かめておきましょう。日勤のみの働き方や、通常は夜勤のないデイサービスなども選べます。
収入
基本給と手当の内訳は、職場によって違います。今の給与明細と気になる求人票を、基本給・資格手当・夜勤手当などの同じ項目で並べてみると、違いが分かりやすくなります。給料の目安や2026年の賃上げは「介護福祉士の年収・給料はいくら?平均と手取り、2026年の賃上げ」で紹介しています。
職場選びのヒント 手当の名前や金額が分かりにくいときは、面接で内訳をたずねてみましょう。
家庭との両立
結婚や出産、育児など、暮らしの変化に合わせて働き方を見直す人もいます。
職場選びのヒント 勤務の時間帯や日数、休みの取り方を、面接で具体的に相談してみましょう。
| いま気になること | 次の職場で見直したい条件 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 人間関係 | チームの人数、指導やフォローの体制 | 見学、面接での質問 |
| 職場の方針 | ケアで大切にしていること | 法人の理念、面接での質問 |
| 夜勤 | 夜勤の有無と回数、夜間の人数 | 求人票、面接 |
| 収入 | 基本給と手当の内訳 | 求人票の給与欄 |
| 家庭との両立 | 勤務の時間帯と日数、休みの取り方 | 求人票、面接での相談 |
求人票や見学で確かめたいことは「データで見る介護の仕事と、働きやすい職場の選び方」でも紹介しています。
見直したい条件が決まったら、求人を比べてみませんか。
介護士の求人を見てみる続けるか、職場を変えるか迷ったときの考え方
今の職場で続けることも、職場を変えることも、どちらも自分の暮らしを大切にするための選択です。迷ったときは、次の順に考えてみましょう。
介護の仕事と、今の職場のどちらが気になっているか
利用者さんと関わること自体は好きで、気になっているのが人間関係や勤務の形なら、職場を変えることで変わる可能性があります。いま気になっていることを書き出すと、整理しやすくなります。
介護の仕事そのものを見直したいと感じることもあると思います。その気持ちも、これからの働き方を考える大切な材料です。一人で決めきれないときは、この記事の後半で紹介する相談先で気持ちを整理してみてください。
働く場所を変えるという選択肢
介護の仕事は、施設で働くか、利用者さんの自宅を訪ねるかで働き方が変わります。厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)では、訪問介護員から施設の介護職員へ、またはその逆に移る人も少なくないとしています。
働く場所ごとの違いは「データで見る介護の仕事と、働きやすい職場の選び方」で紹介しています。
出典:職業情報提供サイト(job tag)「訪問介護員/ホームヘルパー」(2026年10月閲覧)
心と体のサインに気づいたら
厚生労働省の「こころの耳」では、食べる・眠る・楽しむの3つが崩れると、体も心もバランスを崩しやすくなると説明しています。よく眠れない、食事をおいしく感じない状態が続くときは、続けるかどうかを決めるより先に、休むことと相談することを優先してください。体の不調が続くときは、医療機関の受診も考えてみてください。
出典:厚生労働省「こころの耳」
一人で抱えないための相談先
「こころの耳」では、働く人とその家族が、電話・LINE・メールで心の悩みを匿名・無料で相談できます。
- 電話相談:0120-565-455。平日17時〜22時、土日10時〜16時(祝日・振替休日・年末年始を除く)
- LINE相談:平日17時〜22時、土日10時〜16時(受付は終了の30分前まで。祝日・振替休日・年末年始を除く)
- メール相談:24時間受け付けています。1週間以内に回答されますが、内容によってはさらに時間がかかることがあります
職場でのパワーハラスメントやいじめ・嫌がらせ、労働条件などのトラブルは、各都道府県の労働局や労働基準監督署などにある「総合労働相談コーナー」に、無料・予約不要で相談できます(土日・祝日・年末年始を除く)。
出典:厚生労働省「こころの耳」電話相談・SNS相談・メール相談の各ページ、厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」(いずれも2026年10月閲覧)
職場を変えると決めたら:退職の進め方
- 就業規則を確かめる退職を申し出る時期の決まりを確認します。
- 上司に伝える退職の意思と、希望する退職日を伝えます。直属の上司に話しにくいときは、その上の上司や施設長、人事の担当者に伝える方法もあります。
- 退職日と引き継ぎを決める担当している利用者さんの情報や業務を、引き継ぐ予定を立てます。
- 退職届を出す職場の決まりにそって提出します。
退職の理由は、次にしたいことを中心に伝えると、落ち着いて話を進めやすくなります。次の職場の目処がついていると、退職日の相談もしやすくなります。
期間の定めのない雇用の場合、民法では、退職を申し入れた日から2週間がたつと雇用が終わると定められています。ただし、引き継ぎを考えると、就業規則にそって早めに伝えるのが安心です。契約期間が決まっている雇用の場合は扱いが異なるため、契約の内容を確かめてください。
出典:民法 第627条(e-Gov法令検索)
次の職場探しは、メディカルクルーに相談しながら
働きながら次の職場を探すには、時間が必要です。求人を比べる時間がとりにくいときは、相談しながら進める方法もあります。
メディカルクルーでは、介護の求人を、神奈川県を中心に、東京都などで掲載しています(2026年10月時点)。ご登録いただくと、次のような流れでサポートします。
- ご登録必要事項を入力して送信してください。
- ヒアリング勤務地や雇用形態などのご希望、これまでの経験をお聞かせください。
- 求人のご紹介ご要望に沿った求人をご紹介します。
- 採用面接ご希望の方は、面接会場まで同行します。
- ご入職お仕事を始めた後も、専任スタッフがフォローします。
※エリアにより、面接会場への同行ができない場合があります。
応募書類の準備は「介護福祉士の履歴書の書き方」で紹介しています。
まだ職場を変えるか決めていない方も、まずはご希望をお聞かせください。
無料で会員登録するよくある質問
介護の職場を変えるタイミングは、いつがいいですか?
次の職場の目処がついてから、就業規則にそって退職を伝えると、収入が途切れにくく、引き継ぎもしやすくなります。心や体の不調が続くときは、時期より先に休むことと相談を優先してください。
介護士が職場を変えた理由で多いのは何ですか?
令和7年度の介護労働実態調査では、前の介護の職場を離れた理由として「職場の人間関係に問題があったため」27.3%、「勤務先の事業理念や運営のあり方に不満があったため」21.0%が上位でした。
介護職員の離職率はどのくらいですか?
令和7年度の介護労働実態調査では、介護職員の1年間の離職率は12.7%で、3年連続で下がっています。また、訪問介護員と介護職員を合わせた離職率が10%未満の事業所は54.3%でした。
すぐに職場を離れたいときは、どうすればいいですか?
心や体の不調が続くときは、まず休むことを優先し、医療機関や相談窓口に相談してください。退職の時期は就業規則を確かめ、話しやすい上司や人事の担当者に相談しましょう。期間の定めのない雇用では、民法上、申し入れから2週間で雇用が終わります。契約期間が決まっている雇用の場合は扱いが異なるため、契約の内容を確かめてください。職場でのパワーハラスメントやいじめなどに悩んでいるときは、総合労働相談コーナー(無料・予約不要)にも相談できます。
まとめ
- 介護の職場を変えた人の理由は、人間関係や職場の方針など、職場に関するものが上位です
- いま気になっていることを、次の職場で見直したい条件に置きかえると、選び方が見えてきます
- 心や体の調子がすぐれないときは、決める前に休むことと相談を優先しましょう
介護の職場は、施設や訪問など、働き方がさまざまです。自分に合う働き方を一緒に考えたいときは、メディカルクルーにご相談ください。



