クリップボードを持って笑顔で話す受付スタッフ

医療事務はやめとけ?言われる理由と辞めたい時の対処法

執筆:メディカルクルー編集部(運営:株式会社CentralMedience/有料職業紹介事業 許可番号 13-ユ-316075)

医療事務を目指して調べているときや、今の職場で働きながら悩んでいるときに「やめとけ」という言葉を見かけると、不安になりますよね。

ただ、そう言われる理由の多くは、仕事そのものよりも、働く職場の条件によって変わります。医療事務は資格がなくても始められ、求人も多い仕事です。職場を選ぶときの見方を知っておけば、心配な点は事前に確かめられます。

この記事では、やめとけと言われる理由を公的なデータとあわせて整理し、自分に合う職場の見分け方や、今の職場がつらいときの考え方までをまとめました。

医療事務が「やめとけ」と言われる5つの理由

1.給料が低いと感じやすい

令和7年度のハローワークの求人票では、医療事務を含む職業分類の月額は20.7万円です。

受付から会計、レセプトまで担当する業務の幅に比べて、低いと感じる人もいます。

この金額は求人を出すときの提示額で、実際に支払われた給料ではありません。

職場選びのヒント 基本給と手当の内訳や賞与の有無は、求人によって違います。月給の総額だけでなく内訳まで比べると、納得できる職場を選びやすくなります。

2.レセプトの提出前は忙しくなる

医療機関は、診療報酬の請求を各月分について翌月10日までに行うと定められています。

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」でも、レセプトの提出前の時期は忙しくなり、残業することもあると説明しています。

職場選びのヒント 忙しくなるのは主に月の初めです。担当する人数や分担のしかたで負担は変わるので、面接でレセプトの時期の残業時間を聞いておくと安心です。

月の初めの働き方は、「医療事務の面接対策|よく聞かれる質問と回答例」でも紹介しています。

3.患者さんへの応対で気をつかう

受付には、体調がすぐれない方や、待ち時間が長くて不安な方も来られます。

窓口では、外来の受付や診察料の会計で、患者さんと直接やりとりします。

ていねいな応対を続けることに、気疲れを感じる人もいます。

職場選びのヒント 受付の人数や、受付と事務作業を交代する仕組みがあるかで、負担は変わります。

4.覚えることが多い

job tagでは、医療事務の仕事として次のような業務を挙げています。

  • 外来の受付、診察券やカルテの作成
  • 診察料の計算と会計
  • 診療報酬を請求するための書類(レセプト)の作成とチェック
  • 入退院の手続
  • カルテの整理・保管

担当する範囲が広いため、慣れるまでは覚えることの多さに戸惑う人もいます。

職場選びのヒント 入職後の教わり方が決まっている職場なら、順番に覚えていけます。未経験の方は、研修の有無を確かめておきましょう。

5.職場によって働き方の差が大きい

job tagでは、賃金や労働時間などの労働条件は勤務先の規定によるとしています。

大きな病院では休日に交代で出勤することもあり、職場ごとに休みや忙しさが違います。

職場選びのヒント 職場によって差が大きいということは、選び方次第で働き方を変えられるということでもあります。

出典:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「医療事務」(2026年10月閲覧)、e-Gov法令検索「療養の給付及び公費負担医療に関する費用の請求に関する命令」第2条

それでも医療事務が選ばれている理由

job tagでは、入職にあたって特に学歴や資格は必要とされないとしています。医療事務として働く人に入職前に必要な実務経験を聞いた結果でも、「特に必要ない」が52.9%でした。

ハローワークでは、求職者の数より求人の数が多い状況です。

医院や診療所ではパートタイマーとして働く人が多くいます。大きな病院では、正職員として採用されることもあります。派遣会社から病院に派遣されて働く人も多くいます。

窓口で患者さんを迎え、会計まで見届ける、患者さんと直接関わる仕事です。

数字で見る医療事務:求人倍率と離職率

医療事務だけの離職率は公表されていません。近い数字として、医療・福祉の産業全体の離職率を紹介します。

あわせて、令和7年度のハローワークでは、医療事務を含む職業分類の有効求人倍率が1.32でした。求職者1人に対して、1.32件の求人がある計算です。

令和6年の雇用動向調査では、医療・福祉の産業の離職率は13.8%で、全産業の14.2%とほぼ同じでした。

ただし、正社員などの一般労働者に限ると、医療・福祉は13.1%で、全産業の11.5%より高めです。パートタイムでは15.7%で、全産業の21.4%より低くなっています。

この数字は、看護や介護を含む産業全体のものです。全体では、全産業とほぼ同じ水準です。

出典:job tag「医療事務」(求人倍率・求人賃金はハローワーク求人統計。職業分類「医療事務員(調剤薬局を除く)」等の値)、厚生労働省「令和6年 雇用動向調査結果の概要」表4-2

医療事務に向いている人・向いていない人

job tagでは、医療事務には、集中力を切らさず着実に仕事をこなせる粘り強さと、見落としや間違いに気付く注意力が求められるとしています。

反対に、細かい確認を続けることが苦手な人や、窓口で人と話し続けることに強い負担を感じる人は、合わないと感じることがあるかもしれません。それでも、担当の分け方や職場の規模によって、苦手な部分の比重は変わります。

ただ、同じ医療事務でも、受付が中心の職場もあれば、事務作業が中心の職場もあります。合わないと感じる理由が仕事そのものなのか、職場の条件なのかを分けて考えると、職場を選びやすくなります。

向いている傾向合わないと感じやすい点合う職場の選び方
細かい確認をこつこつ続けられる同じ確認作業が続くと集中が切れやすい受付と事務の担当を交代できる職場
人の話を落ち着いて聞ける窓口での応対に疲れやすい患者さんの数が落ち着いている職場
決まった手順を守るのが苦にならない月の初めの忙しさがつらい残業の目安を面接で確かめられる職場

応募の準備をするときは、「医療事務の志望動機の書き方と例文」もご覧ください。

「やめとけ」が当てはまりにくい職場の見分け方

やめとけと言われる理由の多くは、職場ごとの条件で変わります。求人票では、次の点を見ておくと比べやすくなります。

  • 月給の内訳:基本給と手当が分けて書かれているか。賞与を「基本給の○か月分」としている求人では、基本給の額が賞与に関わります
  • 残業の目安:月の平均残業時間が書かれているか。月の平均だけでは、レセプトの時期の残業は分かりません。面接で確かめると安心です
  • 人員体制:受付や事務を何人で担当しているか。少人数の職場では、休むときに交代できる人がいるかも確かめておきたい点です
  • 研修:入職後にどのように仕事を教わるか。未経験から始める場合は特に大切です

質問の伝え方は「医療事務の面接対策」、当日の服装は「医療事務の面接の服装」で紹介しています。

残業や人員体制など、気になる条件を比べながら探してみませんか。

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今の職場の医療事務を辞めたいと感じたら

新人・試用期間で辞めたいとき

入職して間もない時期は、受付から会計、レセプトまで覚えることが重なります。うまくできないと感じるのは、あなたの能力が足りないからとは限りません。

つらさの理由が覚えることの多さなら、教わる順番や担当する範囲を、先輩や上司に相談してみてください。

外来と入院で担当が分かれている病院もあるので、担当の範囲を相談できることもあります。

試用期間中でも雇用契約は結ばれています。辞めるときは、下の「辞める前に確かめること」と同じ手順になります。

職場に行きたくない朝が続くとき

眠れない、食欲がないといった状態が続くときは、心と体を休めることを優先してください。

こころの耳(厚生労働省)

  • 電話相談 0120-565-455:平日17時〜22時、土日10時〜16時。受付は終了の10分前まで。祝日・振替休日・年末年始を除く
  • LINE相談:電話相談と同じ時間帯。受付は終了の30分前まで
  • メール相談:24時間受け付けています。1週間以内に回答されますが、内容によってはさらに時間がかかることがあります

体調の不調が続くときは、医療機関の受診も考えてみてください。

辞める前に確かめること

まず、就業規則で退職を申し出る時期の決まりを確かめます。

期間の定めのない雇用の場合、民法では、退職を申し入れた日から2週間がたつと雇用が終わると定められています。

契約社員や一部のパートのように契約期間のある雇用は扱いが別なので、契約書と就業規則を確かめてください。

委託会社や派遣会社の社員として病院で働いている場合、退職の申し出先は病院ではなく、雇用主である委託会社や派遣会社です。

出典:民法 第627条(e-Gov法令検索)

職場を変えるという選択肢

同じ医療事務でも、病院とクリニックでは働き方が違うことがあります。

病院では入院の会計や病棟クラークなど担当が分かれていることがあり、クリニックでは少人数で受付から会計までを担当することがあります。

今の職場のどこがつらいのかを書き出すと、次に選ぶ職場の条件が見えてきます。受付や会計、レセプトの経験は、別の医療機関で働くときにも役立ちます。

ひとりで探すのが不安なら、メディカルクルーへ

働きながら求人を見比べ、条件を確かめるのは負担に感じることもあると思います。

メディカルクルーは、医療・介護の分野で求人のご紹介を行っています。ご登録いただくと、次のような流れでサポートします。

  1. ご登録必要事項を入力して送信してください。
  2. ヒアリング勤務地や雇用形態などのご希望、これまでの経験をお聞かせください。「残業が少ない職場がいい」といった働き方のご希望もお伝えください。
  3. 求人のご紹介ご要望に沿った求人をご紹介します。
  4. 採用面接ご希望の方は、面接会場まで同行します。
  5. ご入職お仕事を始めた後も、専任スタッフがフォローします。

※エリアにより、面接会場への同行ができない場合があります。

今の職場を続けるか迷っている方も、まずはご希望をお聞かせください。

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よくある質問

医療事務は「底辺」「無駄な仕事」なのですか?

医療事務は、医療機関が受け取る診療報酬を請求する書類を作り、各月分を翌月10日までに提出する流れを支えています。窓口での受付や会計も担当し、患者さんが安心して受診できるよう医療機関の運営を支える仕事です。

医療事務は将来なくなる仕事ですか?

job tagでは、業務のデジタル化が進み、点数を書き写す作業は自動化されている一方で、点数に誤りがないかを確かめる作業に重点が置かれているとしています。

電子カルテも普及し、ペーパーレス化や効率化が進んでいるとされています。

資格がないと続けにくいですか?

job tagでは、入職にあたって特に資格は必要とされないとしています。

関連する民間の資格には、「診療報酬請求事務能力認定試験」や「医療事務技能審査試験」などがあります。専門学校や通信教育で学んでから入職する人が多いとされています。

まとめ

  • 医療事務が「やめとけ」と言われる理由の多くは、職場ごとの条件によって変わります
  • 求人票の月給の内訳や残業の目安、人員体制を確かめると、合う職場を選びやすくなります
  • 今の職場がつらいときは、心と体を休めることを優先し、辞める前に契約や就業規則を確かめましょう

医療事務は、資格がなくても始められ、経験を次の職場にもつなげやすい仕事です。「やめとけ」という言葉だけであきらめず、自分に合う職場を探してみてください。迷ったときは、メディカルクルーにご相談ください。

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