転職の条件「絶対変えない」「コロコロ変える」どちらもNGな理由

「転職の条件は絶対譲れない」という人もいる一方、希望がどんどん変わってしまう人もあります。その姿勢がチャンスを逃しているとしたら……? 今回は、希望をかなえる上で大切な「スタンス」について解説します。

「条件にこだわりすぎる人」がうまくいかない理由

転職活動において、自分の希望をはっきりさせることは大切です。でも、“条件を一切変えない”という姿勢が失敗につながることがあります。

たとえば、「絶対に土日は休みたい」「この時間帯しか働けない」「家から◯分以内がいい」といった希望は、もちろん大切な基準です。しかし、希望が現在のスキルや経験と合っていなかった場合、採用は難しくなります。

アドバイザーとしても、求人とのマッチングができず、紹介の幅が極端に狭まってしまうのです。「面接がなかなか通らない」「内定が出ない」と悩んでいる方の中には、実は希望条件を見直すだけで状況が好転するケースが少なくありません。

「条件を変えすぎる人」も危うい!

逆に、条件がコロコロ変わる人もいます。

転職活動を進めるうちに優先順位が変わってくることはもちろんありますが、「やっぱりこっちかな?」「これが原因で採用されないのかな?」と、思い込みや自分の判断だけで頻繁に職務経歴書を書き換えてしまう。こんな人は、キャリアドバイザーも全体像が把握できず、正確なサポートが難しくなってしまいます。

そうして条件を変えて内定をもらえたとしても、「入ってみたら全然違った」「思っていた働き方じゃなかった」などの不満になり、結局は早期退職につながることもあります。

転職活動はマラソン。時々立ち止まって見直しを

転職活動は、短距離走ではなく「マラソン」のようなもの。計画的に進めるためには、自分の希望を見直すべき時は見直し、流されて自分を見失いそうになったら立ち止まって振り返ることが必要です。そのためのペースメーカーとなるのが、私たちキャリアアドバイザーなのです。

転職の目的をもう一度確認してみよう

希望条件を変えるべきかどうか迷う場合は、「そもそもなぜ転職したいのか」という転職の目的に立ち戻るとよいでしょう。

「なんとなく職場を変えたい」「今の環境がイヤだから抜け出したい」というような、ぼんやりした理由で動くと、結局何がゴールなのか分からなくなりがちで、条件の優先順位がつきにくいのです。

そんなときは、次の質問を自分に投げかけてみましょう。

•なぜ今の職場を離れたいのか

•自分にとって何が最も大切なのか

•譲れる条件と、譲れない条件は何か

この整理ができている方ほど、面接でも説得力のある話ができ、入職後のギャップも少なく、長く安定して働くことができます。
整理するのが難しいと感じたら、キャリアアドバイザーに相談してみては。客観的な意見が整理の助けになることもあります。

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