中央材料室の業務 役割：中央材料室の役割は安全な器材を提供することです。 使用した医療器材には、目に見える汚れと目に見えない汚れが付着しています。 安全な状態にするには、血液などの目に見える汚れはもちろん、目に見えない汚れ、つまり細菌やウィルスといった微生物まで殺滅しなければなりません。 中央材料室で最低限達成すべきことは「無菌性保証水準（SAL）」と呼ばれる状態を達成することです。 中央材料室の滅菌業務の流れ ①搬送 ：診療や手術で使用された器材を中央材料室へ運ぶ ②洗浄/消毒 ：目に見える汚れを除去する ③検査・トレイ組み ：器材が適切に機能するかを検査してセットにする ④包装 ：器材を滅菌バッグや滅菌コンテナに入れて密封する ⑤滅菌 ：目に見えない微生物を殺滅する ⑥保管 ：滅菌した器材を再汚染されないように保管する ⑦搬送 ：医療現場に器材を供給する 中央材料室の滅菌以外の業務 ・手術室周辺業務（物品の補充、医療廃棄物のゴミ出しなど） ・環境整備業務（水回りの清掃、中央材料室内の整理整頓など）