よくある「入職後トラブル」を上手に避けるには
晴れて希望の職場に転職できた!と喜んだのもつかの間、トラブルを起こしてしまい、最悪の場合は退職につながることもあります。入職後によくあるトラブルと、そんなトラブルを上手に避ける方法を解説します。
入職後トラブルの原因No.1は「無断欠勤」
入職後のトラブルで最も深刻なのが「無断欠勤」です。1か月ほど勤務した後に突然連絡が取れなくなるケースもあり、キャリアアドバイザーとしても非常に対応に困ります。
たとえば、ある30代の看護師の方は急に出勤しなくなり、連絡も取れない状態に。クリニックが給与の支払いを一時保留したことで、ようやくご本人から連絡がありました。
理由は「人間関係が合わなかった」「注意されるのが納得いかなかった」などでしたが、連絡なしでの欠勤は、紹介者やクリニックだけでなく、本人にも大きな影響を与える深刻な問題です。
無断欠勤は本人にとっても大きな損。その理由は?
次の転職に支障をきたす
無断欠勤からそのまま退職ということになると、履歴書に“職歴1か月未満”といった履歴が残ってしまいます。また、社会保険の手続きや離職票の受け取りなども滞りやすくなり、次の転職に支障をきたします。
給与の未払いもあり得る
無断欠勤で連絡がとれないと、先ほどのケースのように給与支払いを保留されたり、そのまま未払いとなる場合もあります。
損害賠償を求められる場合もある
無断欠勤によって、患者の予約をキャンセルしたり、人手を補うために急きょ他スタッフを出勤させるなど、クリニックに損害が出た場合は、損害賠償を求められるケースもあります。
無断欠勤する前にやるべきこと
「面接では院長先生としか話していなかったが、実際に働く現場の人と合わなかった」
「指導の仕方が思っていたより厳しかった」
「研修の開始日がズレた」
など、入職後にギャップを感じることは、どの職場でもある程度起こることです。
その時に大切なのは、一度はその職場に適応するように努力をしてみること。そのうえで、「やっぱり合わない」と感じたなら、正規の手続きを取って退職すればいいのです。
けれど、それを無断欠勤という形で表してしまうと、取り返しのつかない傷になってしまいます。
私たちキャリアアドバイザーに相談してもらえれば、間に立って調整したり、退職の仕方をサポートしたりできます。「どうせ相談しても変わらない」「面倒だから」と思わず、ぜひ活用してみてください。
